2021春季キャンプ・第1クール振り返り
皆さん、こんにちは。
春季キャンプがついに、始まりましたね。
無観客という状況は非常に残念ですが、選手は、より練習に打ち込めると思います。
名護でキャンプを送る選手も、国頭でキャンプを送る選手も充実のキャンプにしてもらいたいです。
キャンプ前の事前情報を整理しますと、4人の新人選手が一軍メンバー入り。育成・長谷川も一軍スタートを決めるなど、フレッシュなメンバーに。外国人が間に合わないというのも要因の一つ。
日程はいつも通り、第2クールから実戦に入り、紅白戦・練習試合とこなし、オープン戦に臨むという形。一つびっくりしたのは、20日楽天と巨人のダブルヘッダーだということ。気合い入っていますね。
それでは、今年も去年同様、一日一日振り返っていきたいと思います。
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【1日目】
A キャンプスタート!栗山監督、キャンプ前日に恒例の清めの塩を撒き、今年のキャプテンは全員を指名。「責任と指名を感じながら」と意気込む。
A 右肘靱帯断裂から復活を目指す斎藤佑樹がブルペンでいきなり200球。 負担の少ないフォームを磨けるか。投げられるのは、ひとまず安心ですね。
B 中田今年こそは「レべチ」を流行語に、2キロ絞って万全の状態でキャンプイン。
マー君打ち宣言も飛び出すが、対戦打率.185。気合いは十分。
B 国頭2軍キャンプ初日のMVPにルーキー細川を2軍監督が選出。2軍監督も「走攻守にはつらつとしていた。」語る。細川の行動、言動共に期待大ですね。
B 小笠原コーチ考案、打撃強化へ新メニュー。サンドバック打ち取り入れる。体幹と体重移動が鍛えられると好評。
C 超速。五十幡の快足に西川も勉強したいと言わしめるほどのベースランニングだった。センターでのノックでも驚きの守備範囲と強肩を披露。
C 清宮ユニ忘れ足並み崩す。それでも、新フォーム武器にフリー打撃では快音。栗山監督も称賛。
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【感想】
今年のキャンプは本当に、若手のはつらつとしたプレーが楽しみであり、低迷するチームには不可欠だと感じた。
五十幡の快足には度肝を抜かれたけど、あまり飛ばしすぎは良くない。慎重に。
小笠原コーチの考案メニューも選手にハマらない選手にはハマらないのかもだけど、多くの選手に刺さるといいなと。
やっぱり、キャンプは楽しい。
【国頭初日、MVPの細川凌平】
【2日目】
A 清宮、野村が早朝特守。飯山、金子コーチの特別レッスンで課題の守備力強化へ。
上手くなるには1000日かかるとし、コーチとの綿密な1000日計画がスタートした。
A 伊藤が初のブルペン入りで変化球を交え、52球。実戦では、まず13日の紅白戦で先発でスタートすることが決まった。ボールを受けた清水も絶賛するなど上々。
B 上沢、吉田が初ブルペン。上沢はキャンプ中盤、吉田は7日の紅白戦で実戦登板が見込まれる。エース候補、上沢は尽きない探求心をもとにブルペンをおかわりする姿も。
ちなみに7日は河野、吉田の投げ合い。
C 監督曰く、恵みの雨。この日は朝からあいにくの雨も、栗山監督は、キャンプ初日の疲れを考えるとタイミングが良いと喜んだ。
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【感想】
伊藤大海のルーキー離れした立ち振る舞い、君、キャンプ何年目?という感じで見ていました。しっかりと信念をもって、こだわっている独自の調整法やルーティンを披露し、木田コーチも安心していた。期待は高まるばかりです。
上沢はもちろんですが、吉田や河野もしっかりとローテへ入ってくれないときついのでフレッシュな若手の台頭に期待しています。
【伊藤大海のブルペンの様子】
【3日目】
A 侍ジャパンの稲葉監督が日ハムキャンプを視察。日ハムから一次ロースター候補に、中田・西川・近藤・清宮・野村・伊藤などが入っている。
A 五十幡が左太腿裏の張りを訴えて2日午後の練習から別メニュー調整に入った。状態によっては第2クールから国頭に合流する。
B 堀の左人差し指のマメがつぶれるアクシデント発生。何度もつぶしてきた箇所で、マメができると指のかかりができるが、つぶれるとダメ。一長一短。治すまでは投球を中断する。
B 今季から先発に本格転向した西村が、チーム初の対外試合の先発に内定した。
「勝負の年です」と開幕ローテ入り をかけ、9日阪神戦(宜野座)に登板予定。
C 今川感激。ずっと欲しかった中田バットをもらいフリー打撃で特大段連発。
C 中田、ものもらいを患う。視界が狭いが、普段通りの練習メニューをこなす。
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【感想】
この日は怪我人が出てしまいました。怪我に関しては軽度ですが、無理は禁物ですね。特に、五十幡はルーキーでキャンプでの感覚もわからず少し飛ばしすぎてしまったのんですかね。堀と中田に関しては心配ないでしょう。
怪我だけが一番怖いので、選手はこの先も気を付けてほしいですね。
【1000日計画には期待ですね】
【4日目】
A 栗山監督が第1クールを総括。全体の動きに合格点。しかし、五十幡に関しては、大事をとって、2軍行きが決定した。
A 吉田が打撃投手で野村相手に、27球で安打性は4本。直球のみ6・7割の力で投球に良いフォームで投げられていると手ごたえ。
B 7日の紅白戦に柿木が登板することがわかった。同期の吉田を意識してバリポジティブで行くと、全力アピールを誓った。7日は北浦も登板予定。
B 清宮が望月から4連発。体重移動を変えた新フォームでレフト方向にも長打が増えるなど4年目の覚醒へ日に日に期待は高まる。
C 伊藤が2度目のブルペンで最速145キロ、ネット裏で見ていた近藤からもお墨付きをもらった。
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【感想】
この日から投手が打者相手に投げていた。まだ投手は全力投球禁止令が出ていて、出力が上がっていない状態だったけど、この時期も時期なので、打者は差し込まれていた。
そんな中、一番の評価を得たのは河野。直球も走っていたし、直球の質が良かった。
7日の紅白戦ほんとに楽しみです。
清宮のフォームも変わっていたので早く実戦で見てみたいです。
【杉谷の誕生日を監督自らのサプライズでお祝い】
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以上です。
最後に、けが人情報を。
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五十幡…左太腿裏の張り
玉井、田中、石川…手術明け
姫野、公文、谷内…トレーナー管理
堀…マメ
中田…ものもらい
斎藤…靭帯損傷保存療法中
田宮…肘痛(フェニックスリーグ中に痛めた)
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それでは、また。
P.S 怪我怖すぎるんで、毎日グラウンドに塩撒いてください。
日ハムの最適スタメンを検討してみる
皆さん、こんにちは。
ついに、春季キャンプ1週間前になりました。
無観客のキャンプインとなったり、外国人がいつ入国できるかわからないなど、引き続き、いつも通りとはいかなそうです。
1軍キャンプメンバーなども発表されたので、来週、キャンプ前に見どころなどについて当ブログで紹介していきたいと思います。
今回は、2020年シーズンのスタメンを調査しつつ、最適打順を見出していきたいと思います。
それでは、どうぞ。
【MLB挑戦が叶わず、日ハムと再契約の西川。今年もよろしくお願いします。】
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2020年シーズン日ハムのスタメンは、120試合で110通り。
スタメンは固定したほうが強いとよく言われます。まあ、スタメンを固定するから強いのではなく、結果が出て強いから、結果的にそのままのスタメンで行くため、固定できているという風になるのですが。
それでも、上位打線を頻繁に動かしているようでは、もちろん結果も出ません。
上位打線をいじらなくてもよいように、どの打線が一番つながりが良いか、2020年のスタメンデータを見て検討していきたいと思います。
早速ですが、日ハムの去年のスタメンを見ていくと、やはり2番が決めきれずといった形。総勢11名の選手が起用されました。
(大田、渡邉、中島、松本、王、杉谷、高濱、平沼、近藤、郡、淺間)
2019年は大田が2番に120試合起用されましたが、2020年は21試合まで激減しました。
開幕直後は、2番のスタメンが多かったですが、結果が出ず、その後は5番や6番の起用となりました。
最終的には、大田の成績もよく、大田は2番以外でも結果を残してくれるということは示されました。
(5番に座るなら、もう少し長打が欲しいというのが本音ですが、日ハムに大田を凌ぐ、長打を打てる人は中田以外にいません、、、)
一方、3・4番はおおむね固定されていました。皆さんご存じの通り、3番は主に近藤、4番は主に中田が座り好成績をマーク。
なので、今回は、3・4番を除く、上位打線1・2・5・6番の最適スタメンを探っていこうと思います。
何をもって最適スタメンとするかは、1試合平均の残塁の数。それを基準に考えていこうと思います。
残塁データを一覧で見れるサイトがなかったので、スポナビで1試合ずつ見ることにしましたが、さすがに、120試合見る気力と体力がないので、去年一番、勝率の良かった8月のスタメンを参考に集計してみました。
8月のスタメンを見ていくと、こんなスタメンの日もあったなと思いつつ、8月だけでも13通りの1・2・5・6番の打順の組み合わせがあります。
まず、1番に西川が座る場合と座らない場合では、西川が1番の際の1試合残塁数が7.45(15試合)なのに対し、西川以外が1番に座ると7.93(10試合)と悪化。
0.48という数字がわずかな差なのかどうかすらわかりませんが、やはり、西川1番に据えるのが最適解な気がします。
西川が1番に座る15試合のうち2番に入ったのは、渡邉6試合、松本5試合、中島・杉谷がそれぞれ2試合です。
その中では、僅差なものの西川・松本の1,2番が7.40(5試合)でトップ。続いて、西川・渡邉の1,2番が7.50(6試合)となった。
一方、5・6番は大田が5番に座ると7.50(16試合)それ以外が5番だと8.11(9試合)となり、1番西川同様、5番は大田に任せるのが最適解。
大田が5番に座る16試合のうち6番に入ったのは、横尾8試合、渡邉7試合、王が1試合です。
その中では、大田・渡邉の5,6番コンビが7.11(7試合)でトップ。続いて、大田・横尾の5,6番コンビが8.12(8試合)となった。
これを踏まえると、西川・松本・大田・渡邉の1、2、5、6番が一番良いことがうかがえる。
8月、実際にそのスタメンは4試合あるが1試合の残塁数の平均はこれまで見てきた数字の中では7.00と最も良い数字が出てる。
8月しか見ていないため、なんとも言えないが、西川、松本、近藤、中田、大田、渡邉の上位打線がつながりのよい打線として一つ言えるのではないか。
来年はもっと、情報を収集しつつ、最適なスタメン、つながりのある打順について深く考察できれば良いなと考えています。
それでも、また。
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P.S 西川・渡邉の1.2番コンビが個人的には好きです。
基礎から学ぶセイバーメトリクス
皆さん、こんにちは。
選手たちは今、来季に向けて絶賛、自主トレ中です。
そんな中、ニュースに多く取り上げられるのは、やはり新人選手達。
伊藤も、今週はブルペン入りし、古川が球を受けるなど、順調な仕上がりを見せているようです。
五十幡もスパイクについて記事になるなど、メディアの注目も高いです。
過度な期待は禁物ですが、この時期はやはり期待してしまいますよね。
今回は、セイバーメトリクスについてです。
詳しいことは書けませんが、知ってるようで知らない指標が多くて、まとめたいなと思っていたのでまとめてみます。
それでは、どうぞ。
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以前まで札幌ドームの電光掲示板に選手の成績と共にいろいろな指標が載っていたのを覚えている方も多いかと思います。
けっこうコアだなと思いつつ自分も見ていました。見づらくて指標もわからないと不評だったのか、気づいた時にはなくなっていました。
という話は置いといて、基礎的な指標についてテンポよく見ていきたいと思います。
アウトにならない確率を計れ、総合的な得点能力を示す優秀な指標。
.750がレギュラークラスの目安で、.800を超えれば一流。
1.000を超えれば超一流といったところ。
今年の日ハムに、.750を超えたのは中田、西川、近藤の3人。
規定打席未到達で超えたのは、田宮のみ。たったの7打席ですが(笑)
【② ボールゾーンスイング率(O-Swing%)とストライクゾーンスイング率(Z-Swing%)】
名前の通り。計算式は、ボール(ストライク)スイング数÷ボール(ストライク)ゾーン投球数。
O-Swing%の場合、30%が平均的で、15%を上回れば、超一流。反対に44%を超えるとかなりのフリースインガ—でかなり問題ありとなる。
今年、獲得したラッパーことロニーロドリゲスは、来日前からフリースインガーと話題だが、直近のドミニカンリーグでO-Swing%が43.8%と少し心配です。
一方、日ハム内では、西川が2020年O-Swing%15.2%をたたき出した。
【③ IsoP 長打率(SLG)-打率(AVG)と IsoD 出塁率(OBP)-打率(AVG)】
IsoPは、純粋な長打力を計る指標だが、単打でも数値が上がってしまう長打率よりも優れている。
.170が平均値で.280を超えれば超一流。
参考までに2020年の中田のIsoPは.252と優秀だった。この数値はリーグ4位で、2019年.207で12位だったことを考えると、やはり2020年はレべチだった。ちなみにみんなの野村のIsoPは.216だった。
一方、IsoDは、選球眼の良さを計る指標であり、問題ありだと数値がほぼ0に近づく。
超一流でも.100という指標。つまり.125を記録した近藤は神。もちろん1位だろうと思ったが、リーグ1位は山川で.152だった。
【④ wOBA 】
打者の攻撃力(1打席あたりのチームへの得点増加貢献度)を表す。
単打、2塁打、3塁打、本塁打、四球、死球、エラー出塁なども含まれるため、OPSよりも的確に打撃での貢献を示す指標。
計算式は、{0.62×(四死球-敬遠)+0.65×死球+0.77×単打+0.81×失策出塁+1.08×二塁打+1.37×三塁打+1.07×本塁打}×wOBAscale÷打数+四球-敬遠+犠飛+死球)といよいよ、難しい。
2020年の日ハム選手のwOBAは、近藤、西川、中田が10傑にランクイン。
OPSの値よりも的確ということでOPSと比較してみたが、ほぼ順位に変動はなかった。
指標を見ていると割と無数にあり、指標によって使い分けというのがもちろん大事になっていくと思うが、どれを信用すれば良いのかというのは非常に難しいし、もっと勉強が必要だと感じました。
皆さんも、自分のお気に入りの指標を見つけてみてください。
最後に、一つ気になる指標を見つけました。spdという足の速さ(走力)を示す指標。
詳しい計算式はわかりませんが、だれもが思い浮かぶ西川が2位で1位はスパンジェンバーグでした。西川を凌ぐ、走力の持ち主。スパンジェンバーグに来季は警戒です。
それでは、また。
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P.S 外国人達の来日がやはり遅れるみたいです、、、王のみキャンプに間に合うようですが、他の選手は大幅に遅れることが想定されます、、、。
耐えねば、特に先発陣。
契約更改で振り返る2020年通信簿 その5
皆さん、こんにちは。
9日から、鎌ケ谷では、新人合同自主トレがスタートしています。
育成2位の齊藤選手が、新型コロナ感染で7名でのスタートとなってしまいましたが、それ以外の選手達は緊張しながらも、元気な姿を見せてくれていました。
五十幡選手の足が明らかに早くてちょっと笑ってしまいました。100m10秒79だったみたいです。
キャンプまで1か月を切っています。全員が納得のキャンプを過ごせるように意義のある合同自主トレにしてもらいたいです。
今回は、通信簿企画の最終回です。ラストは、主力投手たちを振り返っていきたいと思います。
それでは、どうぞ。
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明らかに風当たりの強かった、ベテランの二人から。
村田は、昨年末にもう一度日ハムと契約することを決断。
どうやら、日本国内にとどまらず、台湾や韓国などアジアの球団も含めて移籍先を模索していたようです。
最終的に日ハムが評価してくれたというものの、年俸は2400万円ダウンの1600万円。
先発は1試合のみと中継ぎに専念。5ホールドを上げました。
昨年の成績とほぼ同じであるが、K/BBの値が、4.60→1.92と大きく悪化。開幕直後は、四球でランナーを溜め、痛打を食らうなど精細を欠いていた印象。
8月に再登録されてからは、比較的安定した投球を続けており、ブルペンには欠かせないロングもこなせる中継ぎになっていました。
来季は36になる日ハムに数少ないベテラン。来季も、様々な場面で投げつつ、昨季上げた5ホールドを超えられるように、勝ち試合でも活躍する姿を時折、見せるなど”村田らしさ”全開の2021にしてほしいです。
金子も1億を超える大減俸でサイン。契約更改では、本人も迷惑をかけた年だと感じているようでした。
今年は、中継ぎに専念すると宣言し、臨んだシーズン。金子の中継ぎは、2019年からも賛否両論あり、個人的にはこんな大投手なので、中継ぎでも面白いと思っていましたが、この成績を見てしまうと中継ぎは向いていないと言わざるを得ない。
短い回だからこその賜物なのか、奪三振率こそキャリアハイの数字を残したが、被打率や防御率など散々な数字が並ぶ。
やはり、金子の持ち味は7色の変化球を操る投球術が武器であって、短い回ではそれを発揮できず、長い回を投げて本領を発揮できるのかななんて思ったり、もちろん全盛期と比べたら衰えもあると思いますがもう少しやれると思います。
来季は先発に専念するということなので、先発のローテの一角を担えるようにもう一花咲かせてほしいです。
秋吉も苦難のシーズン。
球自体の強さは特に、問題なかったと思うが、ランナーを溜めて一発長打を食らう姿がファンの目に焼き付いた。
シーズン終盤になっても復調の気配はなく、2020年は幕を下ろした。
中継ぎの補強をなぜかしていない日ハムにとって、秋吉の復活は必須。
抑えの筆頭候補になっているのは間違いない。
個人的には、未知数の杉浦や新人の伊藤が抑えで成功するより、秋吉が復活するほうがビジョンは持ちやすい。
復活するためには、投球の2割を占める、チェンジアップの被打率が4割4分を超えているのが鍵なんですかね。来季の復活に期待したい一人です。
宮西がまた抑えをやっているようでは、確実に上位へは行けないです。
玉井は、2年連続の50試合登板にあと1試合及ばず。
それでも、昨季は65試合で11ホールドだったが、今季は49試合で21ホールドと大きく飛躍。勝ちパターンを担っていたといってもよいホールド数に成長。
6月27日の楽天戦で2/3回6失点というのが響き、防御率はそこそこだが、一度も抹消されずにシーズンを通して安定した成績を残した。
8月にキャリア初セーブもマークするなど首脳陣の信頼を着々と獲得している。
玉井は、決め球がなく苦しんでいたが、フォークで空振りを獲れるようになり、成績も上がってきた。来季は、フォークを絶対的なものにし、7回は玉井で安心だとファンから言われる成績を残してほしい。
堀も、着実に成績を伸ばす4年目になった。
チームトップの奪三振率を誇り、大きく飛躍し、53試合に登板した2019年よりも、防御率や、被打率などを改善。ホールドも14を記録した。
このまま、勝ちパターンのリリーフへと成長するのももちろん良いが、個人的には高卒ドラ1が中継ぎで終わるというのももったいない気がする。
投手の花である先発にゆくゆくは挑戦してほしいとも思う。
そのためには、今は直球とスライダーのツーピッチだが、チェンジアップ等の変化球をマスターするのは必須。
堀自身のコメントからするとリリーフをやっていきたいと本人は感じているようだ。
それでも、中継ぎを続けるにしても、新たな球種を身に着けるのはプラスになることなので、日ハムに見本になる左腕は少ないかもしれないが、新球種取得など、更なる高みを目指してほしい。
宮西は、FA権を行使せず、2年総額6億の大型契約を結んだ。
宮西に関してもは特にいうこともない。チームのために、ホールド記録を持ちながらも、シーズン中盤は抑えも淡々とこなすなど本当に貢献しまくっている。
今年もコロナ禍で試合数も削減されている中、至上命題である50試合登板をクリアし、13年連続の50試合登板を達成。
史上初の350ホールド数を達成し、自身の記録を更新する358ホールドまで到達。
登板数も734試合と岩瀬の1002試合を目標に掲げられるところまで来ている。
なかなか目立たない中継ぎだが、宮西が言うように中継ぎが目立ってはダメ。中継ぎが目立つのは中継ぎで試合を落としてしまった時なので。
来季も目立たずとも黙々と活躍し続ける宮西の姿が見たい。
上沢は大怪我から復帰してのシーズンでしっかりと結果を残した。
開幕延期の影響でシーズン序盤から投げられることができた。
復帰初戦は、札幌ドームでソフトバンク打線を5回被安打2、1失点の快投。
7月からは、10試合連続でQSを記録するなど、怪我明けにも関わらず、先発陣を引っ張った。
2020シーズン中に復帰できれば良いというような大怪我だったため、これだけ活躍するとは個人的には思っていませんでした。
本人が一番つらかったと思いますし、復帰初戦のマウンドはみんなが感動しました。
怪我前よりも直球のキレやスピードがさらに良くなっているように見え、打者を差し込めていて、打ちにくそうにしていました。
来季は有原が抜けるため、開幕投手はもちろん狙ってほしいですし、エースとしてチームを引っ張り、納得の成績を残して1億円の大台に到達してほしいです。
杉浦は自己最多の7勝。
日ハム3年目のシーズンを終えたが、勝ち星も2勝→4勝→7勝、投球回も12.2回→65回→74.2回と着実に成績を上げてきています。
日ハム移籍当初から登板間隔を極端に空けたり、投げる回数も最高で5回にするなど、これまで多くしてきた怪我への配慮もあり、肩や肘の状態は完全に回復し、なんの制限もなく投げられるところまでようやく来ました。
来季はそろそろ規定投球回に迫るような登板数をこなしてほしい。
しかし、2020シーズン終盤で来期は抑え起用に転ずるような伏線が張られた。
抑えのポジションが不透明な中で、本人もどっちでも行けるようにしていきたいと言っていたが、個人的には、先発で活躍するめどが立ってきているだけに、杉浦には先発で投げてほしいという気持ちもある。
フロントの判断次第ではあるが、先発をやるにしても、抑えをやるにしても、怪我だけには気を付けて活躍してほしい。
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以上です。
これで一通り振り返ることができました。
来季はもっともっといい評価を付けられるような活躍をしてほしいです。
(A評価を付けたのは近藤、宮西、上沢の3人でした。)
キャンプももうすぐそこまで来ているので、また来シーズン楽しく野球を見られたらと思います。
それでは、また。
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P.S 来季の開幕戦、仙台って寒すぎませんか?
契約更改で振り返る2020年通信簿 その4
皆さん、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
年末の30日に、自由契約になっていた村田投手との再契約が発表されました。
契約内容は、2400万円ダウンの1600万円。
想定以上の減額提示を受けて、自由契約になる選択をしたが、興味を示す球団が現れなかったため、日ハムと再契約をしたという流れでしょうか。
来年、36歳を向かえるベテランとはいえ、なかなか厳しい提示ですよね。
来季は、大幅アップになるような活躍をしてもらいたいですね。
今回も昨年に引き続き、通信簿を付けていきたいと思います。
それでは、どうぞ。
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若手二人組から。
望月は終盤に一軍でのマウンドを2度経験し、ルーキーイヤーを終えた。
大半を鎌ケ谷で過ごしていたが、地道に成績を残し(2軍で11試合46回防御率3.13)、終盤に一軍行きを勝ち取った格好。
1軍での初登板では、味方のエラーが絡み、0アウト2.3塁のピンチを迎えるも、冷静に無失点に抑えてみせた。
フェニックスリーグでも、投手陣を引っ張る成績を残し、チームを優勝へと導いた。
(20.2回 防御率0.87 15K)
来季は、直球の出力を上げて、一軍の打者を相手に投げることを想定していきたい。
やはり、今のままでは、直球のスピードが足らず、2軍では自慢の角度ある球で抑えられることができていたが、1軍ではそうはいかない。
角度と球威の両立に取り組んでいきたい。タイプ的には中継ぎかと思っていたが、フェニックスリーグでは先発で好成績。来季は適正についても見極めていきたい。
北浦は今年、2軍で最優秀防御率のタイトルに輝いた。
2軍で結果を残し、満を持しての一軍での登板だったはずだが、、
8月14日の今シーズン初登板では、1回持たず4失点でKO。初登板で緊張もあり、落ち着く暇もなく、連打連打で降板。エアポケットに入ったような感じだった。
11月にも2試合登板したが、いずれの登板でも失点。
2軍で最優秀防御率を取った選手がこんなもので終わるはずはない。
しかし、気になるのは2軍での三振数。62回で37奪三振。
北浦は入団会見で160キロを目指すといっており、2軍で152キロを計測するなどしていたはずだが、去年は、直球の威力もそこまでなく、三振を奪えなかった。
(1年目は2軍で、44回で40個の三振を奪っていた。)
北浦も望月同様、出力アップは必須なように感じる。しかし、北浦の場合はもともとスピードは出せていたので、出来ないはずはないが、、
コントロール重視にしてあえて、球速を落としているんですかね。
来季は、球速を重点的に見ていきたいと思います。
生田目は、80万円ダウン。
7月にリリーフで2試合、11月に初先発の計3試合の登板にとどまる。
11月の先発登板では西武打線を、5回3失点(自責2)とまずまず。
生田目は球を動かして、ゴロを打たせてアウトを重ねるタイプの投手なので、先発向きであると思う。
このような投手はコントロールが、より要求されるところ、生田目の場合、イースタンリーグで42回で四球が24個と多い。BB/9の数字を一年目より悪化させているだけに要改善といったところ。
先発争いに割って入っていくのはなかなかハードルが高そうだが、村田のようなロングリリーフも重宝される。始めはそのポジションを狙っていき、一軍での活躍の場を広げていきたいところ。
西村は、今季先発として期待され、6月の練習試合でも、先発調整をしていたが、怪我で離脱。もちろん、開幕にも間に合わず、復帰後一軍初登板は、7月末だった。
開幕前とは反し、中継ぎでの登板が続いていたが、10月は9試合で防御率1.29と存在感示していた。
防御率こそ、4.56と振るわなかったが、奪三振率は10.17でチームで堀に次ぐ高水準。
しかし、来年は兼ねてからの希望である先発を契約更改の場で直訴。来年は先発でいくことが決まった。
終盤に2度、先発登板を果たした試合を糧に頑張ってほしい。フェニックスリーグでも完投するなど、力を見せているだけに期待は高まる。
先発登板時でもイニング以上の奪三振を記録するなど、球威は落ちていないので、あとはスタミナをつけるだけ。
来季は期間を開けながらローテの谷間で先発登板を重ね、飛躍の足掛かりにしてほしい。個人的には、奪三振能力の高い中継ぎが不足しているだけに中継ぎとして期待していたが、、
井口は、例年通りの登板数を重ねることができたが、内容としてはイマイチ。
防御率を大きく悪化させ、昨年、一昨年の2.50から大きく下げた。
ホールドも今季は2つと稼げず。8月に失点がかさみ、勝ってる試合でなかなか登板できず。来季6年目であり、1軍での一定程度の成績を残してきた。
経験も積んできているだけに、次なる目標は勝ちパターン入り。
カットボールの割合が4.3%と少ないながら、空振り率は15.8%と全球種でトップ。
一方、被打率が.375と一番打たれている球種でもある。
しかし、左打者に有効なボールであるし、空振り率も高いため、もう少しうまく使えることができるような気がする。
勝ちパターン入りに向けて、カットボールの精度を上げ、左打者を封じ込めていきたい。
公文は、不甲斐ないシーズンに。
7月のオリックス戦で、連続無敗記録が途絶えるとともに、堰を切ったように勢いを一気に失う。
複数失点を記録する試合が目立ち、10月の楽天戦では、1/3回6失点で降板。
今年は、調整が難しかったと語り、今年について振り返ったが、来季、復活することができるか。
秋吉も不調であり、中継ぎ陣が打ち込まれるシーンも多く見られ、チームの成績にも直結しているため責任は感じているはず。
左の中継ぎは、宮西、堀、さらには今季、福田も出てきており、一気に埋もれてしまう可能性もあるため、簡単に明け渡してほしくはない。
右打者へのインコース直球を投げ切れていないシーンが目立ったように思えるので、原点回帰し、右打者へのインコース直球、左打者へは、アウトコーススライダーをしっかり投げ切ってほしい。
上原は、確実にレベルアップしたシーズン。
10キロほどの増量に成功し、直球のスピードは最速152キロを計測。
二軍では、2巡目に捕まる試合が多く、1軍での登板は遠いと感じていたが、9月に昇格すると、9回途中まで投げる試合を見せるなど、覚醒を予感させた。
しかし、本人も語るように、スタミナが続かなかったと10月は失速。
来季に向けての課題は、ローテで回り続けるスタミナと直球の出力の維持。
150キロを超える直球を投げる左腕は球界を見渡しても数少ない、先発に限るとなおさらである。
簡単に150キロを超えるガタイを持っているだけに上原に関しては、球速にこだわってほしいと思う。
大卒6年目、そろそろ結果が欲しい時期だ。
加藤は、微減の5400万円で契約更改。
昨年は26試合中、21試合で先発(ほぼショートスターター)だったが、今季はほぼ中継ぎで登板し、28試合中21試合で中継ぎだった。
加藤は、立ち上がりが得意で、2巡目に捕まるため、中継ぎの適性はあると思う。
中継ぎに専念した今季の成績も良かった。
勝っていても負けていても中盤をまとめ、先発が足りない時には、先発もできる、重宝される選手になりつつある。
先発としてのこだわりを見せるような発言を残すときもあったが、今年の契約更改では今季の起用法にある程度納得しているような発言。
気持ちの整理もできている今、成績も良かっただけに、来季も中継ぎメインで走り抜けてほしい。
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有原が抜ける、来季。若手先発候補の台頭は必須ですね。
通信簿企画も次でラスト。
それでは、また。
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P.S 西川の残留が決定的になりましたね。残るからには、気持ちを切り替えて、日本一に貢献してほしいです。
契約更改で振り返る2020年通信簿 その3
皆さん、こんにちは。
有原のポスティング期限が残り少なっていましたが、昨日、テキサスレンジャーズへの移籍が決定しました。
1年目2億7千万、2年目3億8千万の2年契約でした。
レンジャーズとは、業務提携を結んでいますし、建山やダルビッシュも在籍するなど、日ハムにとっておなじみの球団となりつつありますね。
レンジャーズは先発ローテの防御率5.32でMLB24位に加えて、今年勝ち頭であったリンをトレードで放出するなど、先発強化が急務でした。
この状況も後押しし、有原はローテを任されると思われるので、ぜひ、日本以上の活躍を見せてほしいですね。
後は、西川が心配ですが、決まることを祈りましょう。
彼のポスティングの期限は、来年1月3日となっています。
今回も引き続き、今年の各選手の個人成績を振り返ってみましょう。
今回から投手陣にも突入します。
それでは、どうぞ。
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野手陣は残り4人です。後半は、投手陣に入ります。
※王柏融は、契約更改の情報がなかったので、書いていません。11月に帰国した模様。
渡邉は、2018年に60試合出場し、ブレークの足掛かりをつかむと、去年132試合に出場し、打率.262でレギュラーを奪取。
今年もセカンドのポジションを自分のモノにし、成績も去年より伸ばすなど、確かな足跡を残した。
本塁打こそ、6本と少し物足りなかったため、長打率が低下し、OPSは思ったよりも伸びなかったが、パリーグ打率10傑に入り、出塁率も.348をマークするなど、選球眼の良さもアピール。
出塁率の高さから2番打者としても面白いと思っている。
渡邉が2番打者を担うのであれば、ある程度、足もほしいところであるが、今年は盗塁を6度企画し、4度成功させた。キャリアで1度しか成功させていなかった盗塁にも積極的に挑もうという意識も感じる。
シーズン始まる前、キャンプで西川キャプテンの盗塁授業が行われるなど、もっと盗塁してほしいというキャプテンの願いが届いた格好。
来年は、そのキャプテンもいないかもしれない今、盗塁の面でももっと成長し、内野のリーダーシップをとっていく選手にもう一段階レベルアップしたい。
中田は、今年打点王やベスト9、GG賞、札幌ドームMVPに輝くなど、打撃陣を引っ張った。
キャンプから調子の良さをアピールし、ヘッドの使い方がわかるようになったと語り、今年はレべチだと騒がれ続けた。
シーズンでもレべチといわれるだけあり打ちまくった。
8月22日の試合(55試合目)で、20本塁打・64打点と最高のペースだったが、その後は、65試合で11本塁打・44打点と失速した。
打点の多さは、もちろん前を打つ打者の出塁率の高さも一因としてあるが、中田の得点圏打率は.290であり、中田の勝負強さゆえの打点王でもあった。
OPSも数年ぶりに8割を超え、納得のシーズンになったとは思うが、中田はこんなものではないと思っている。
だからこそのB評価にした。来季は誰もが文句なしだという成績を残し、レべチ新章を見せてほしい。
大田も納得の3千万アップで更改。
初のGG賞に輝くなど、自慢の強肩とハッスルプレーで守備での貢献も光った。
オフから、今年は4番を狙っていくとした打撃では、2番での起用が大幅に減り、5番での起用が増えた。4番は中田が好調でなかなか座ることはできなかったが、2019年とほぼ同水準の成績を残した。
だが不調に陥ると、外のスライダーや落ちる球にバットが回り続け、弾道も極端に下がり、安打が出ても単打と好不調の波が激しいのはあまり変わらない。
8月9月は打率.350(197-69)と打ったが、10月は1割台と冷え込んだ。
最近のインタビューでも、不調になったら何をしてもだめだ、と言っており、もちろん努力はしているが、もうワンステップアップには波の最小化は欠かせない。
大田はもうすでに日ハムにとって欠かせないレギュラーであり、不調の時もなかなか外すという判断にはならない。
来季、FA取得も見込まれる。日ハムに残留する、FA移籍を決断するは別にして、少しでも好不調の波を減らして、来季一年間を走り抜けてほしい。
近藤は、野手陣唯一のA評価を付けた。
それもそのはず、吉田や柳田とハイレベルな首位打者争いを演じ、打率は.340と過去最高。2年連続で最高出塁率にも輝き、歴代の名打者にも引けを取らない.465をマークした。
特にいうことはないが、本人も何年も前から言っている悲願の首位打者を獲ってほしい。今年の首位打者はオリックス・吉田で.350。今年は、惜しいところまでこぎつけた。
本音を言うと、本塁打や打点などは吉田、柳田に離されている分、打率は近藤以外いないといわんばかりに、大差をつけて首位打者を狙っていってほしい。
4割に一番近い男というテロップを首位打者の常連・近藤に変えてほしい。
ここからは投手陣に。
福田は、2年目の今年、大きく飛躍。
7月7日にプロ初登板を果たすと、公文の不調なども重なり、終盤までコンスタントに登板を重ね、30試合に登板。ホールドを2つ記録。
来季にもう少し、経験を積み、いずれは勝ちパターンにも入っていってくれそうな期待を抱かせた。
昨年、イースタンで、68回79Kで奪三振率10.46と奪三振能力の高さを見せていたが、一軍でも奪三振率8.01と一定の結果を残した。
被打率やWHIPからもわかる通り、甘く入った球を痛打される場面はあり、内容の悪い試合もあったが、ドラ7・2年目としては十分。
全体的な球速を上げて、宮西を師匠に来季はもっと飛躍してほしい。
鈴木は、即戦力の中継ぎと言われ、臨んだルーキーイヤー。
キャンプでも早々に一軍に呼ばれるなど、期待は高かったが、1軍での結果は納得のいくものではなかっただろう。本人も充実感はあるが、達成感はないと悔しさをにじませた。
右の変則的なフォームということで、まずは右打者をしっかりおさえることが大事であると思う。
左打者の打ち取り方を考えるのはそのあとで良い。
来季もまだワンポイントは禁止にならないと発表になっているため、ピンチの場面で右の強打者を確実に仕留める活躍を見せたい。
左のサイドは宮西や公文、堀、福田と枚数がいるが、右は鈴木だけと需要はあるだけに、自分の持ち味を出していきたい。
最後は、ドラ1コンビ。
吉田は、5試合で先発を果たすも、未勝利に終わった。しかし、収穫もたくさんあったシーズンだった。
イースタンリーグで、12試合59.2回で60K防御率2.56で奪三振王に輝くなど、2軍で活躍を見せると、後半は一軍で5試合に先発。
2度QSを達成する試合があるなど、去年にはない安定感を見せる場面もあった。
2軍で奪三振王に輝いた今季だが、1軍では奪三振率4.87と三振を奪えなかった。落ちる球の精度が上がり、2軍では三振が増えたが、1軍ではきれいに決まる試合が少なかった。四球も多くBB/Kは0.92と厳しい数字だった。
吉田といえば浮き上がる直球が持ち味だが、一軍ではあまり空振りを奪えていなかった。プロでは、ストライクゾーンが高校よりは狭くなりコントロールを意識するあまり、直球の球速が遅くなる選手が多く、吉田もその一人。
出力をもう少し上げて奪三振率、K/BBを改善していきたい。
河野はどうしても3勝どまりという表現になってしまう。
被打率も高く、あと一歩のところで痛打を許すシーンが目立った。
吉田同様、河野も直球の球速が物足りない。河野の場合は、調子のよい日と悪いがはっきりしている印象。オープン戦では150キロに迫る直球をバシバシ投げていたので、シーズン終盤は疲れもあったと思う。
フェニックスリーグでも炎上した。まずは、疲れを取り、一年間戦い抜く体力をつけてほしい。
後は、渦潮カーブと称される、100キロ台のカーブが持ち味で打者を翻弄していたのでそのカーブももっと効率よく使っていけると良い。
社会人と言えど、高卒社会人であり大卒の選手よりも1歳若い。伸びしろはまだまだあるので、左のエースと呼ばれるだけの投球を将来的に見せてほしい。
来年の目標は100イニング。そこに少しでも勝ち星がつけばなお良し。
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通信簿もこれで折り返し。
次回も残り投手陣について見ていきたいと思います。
それでは、また。
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P.S 吉田選手ってドラ1ですけど1年目、年俸1000万円だったんですね。
契約更改で振り返る2020年通信簿 その2
皆さん、こんにちは。
今週は、NPBアワーズがあり、シーズンに輝かしい成績を残した選手が表彰されました。
打点王の中田、最高出塁率の近藤が日ハムからは表彰されました。合わせて、イースタンリーグの表彰もあり、北浦が最優秀防御率やビッグホープ賞、福田が優秀選手に選ばれるなど、日ハムの選手も舞台を賑わせました。
来年はもっと多くの選手が表彰されてほしいものです。
今回は、引き続き通信簿を付けていきたいと思います。
それではどうぞ。
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今回も打者を8選手見ていきたいと思います。
最初は、今年支配下を勝ち取った2選手から。
めげることなく、イースタンで序盤から圧倒的な結果を残し続け、7月8日に早々と支配下を勝ち取る。しかし、1軍で与えられる打席も少なく、23打席の出場に終わった。最終盤に一軍に昇格し、複数安打を放ち、打率3割を超え見栄えのいい数字となった。
2軍では、1塁や3塁での起用が主であるが、一軍では1塁は中田、清宮が控えており、勝負するには厳しい。勝負するには3塁のポジションだが、若手の野村が今年アピールに成功しているため、最初は出場機会に恵まれないと思う。
まずは、一軍ベンチ入りを目標に、いかに控えから活躍を見せつけていくかが来季のポイント。
一方、樋口も髙濱同様、ほぼ同じことが言える。
樋口は、高濱から送れること2か月半。9月22日に支配下を獲得。
それでも、樋口はスタメンでも起用される試合もけっこうあり、打席は64を数えた。
素晴らしい初ホームランも放つなど片鱗は見せたが、打率は.140。2軍での輝かしい成績を見ていた分、自分も含めてもう少し打ってくれると思っていたが甘かった。
26歳とは言え、1年目で疲れもあったと思うので、疲れを取りつつ、来季に備えたい。
清水は、今年は受難の年となった。それもそのはず、清水は今年、厄年。(清水と同級生の自分も厄年だった。)
終盤の緊迫した場面で失点に絡む悪送球を犯し、それが引き金となったかイップスとも思われる状況に。その影響もあり、打撃含めて振るわず、2軍に落ちる場面もあるなど、いいことが一つもないように思えた。(8失策+7捕逸を記録)
それでも指揮官の判断なのか2軍降格後、大きな期間を開けずに1軍の舞台に戻ってきた。プレーしている姿は、一切心は折れていないと感じたのでそこは良かった。
逆に期間を開けたほうが深刻になっていたか。
スローイング、ブロッキングの見直し等、やることは多いが、もう一度見直して信頼を取り戻してほしい。
宇佐見は、清水がこのような状況の中、正捕手の座を自分のものにする絶好のチャンスだったが、正捕手といわれるまでの成績は残せなかった。
盗塁阻止率こそ健闘したが、宇佐見も捕逸が目立ったりとほころびを見せる場面も多かった。
自己最多を大きく更新する80試合に出場も、残念ながら日ハムの捕手陣だったからこそのこの試合出場数だったといわざるを得ない。
期待されている、打撃も打率.178でOPSも4割台と苦しい数字が並ぶ。
来季は期待の新人・古川も入団する。古川が即一軍となる状況では正直、寂しい。
清水、宇佐見が捕手陣を引っ張り、扇の要といわれるにふさわしい成績を残してほしい。
杉谷は、120試合ながら自己最多の88試合に出場。500万円アップの3500万円で契約更改。
杉谷はレギュラーではないが、まさにいなくなったら困る選手の筆頭。
今年もそのユーティリティさを発揮してくれた。
杉谷がスタメンに多く入る日が続くという状況はチーム状況が悪い証拠だと思われるので、杉谷自身はもちろんレギュラーを狙っていると思うが、来季もユーティリティ性を見せてほしい。杉谷の最終完成形はスーパーユーティリティ西武・外崎だと思うので、出場する中でプレーの質を少しづつでも上げてほしいところだ。
谷内も杉谷と同学年のユーティリティ。
今年は自己最多の50試合に出場。打席数こそ18と極端に少ないが、去年の.080(24-2)から打率大きく上げた。
試合終盤の守備固めという形で入るため打席は少ないが、守備の方では複数ポジション守りながら、失策0と貢献した。日ハムは今年、失策数リーグ最多を記録しており、守備が崩壊寸前だったため、守備固めとして谷内の起用が増えたことが考えられる。
来季もまずは守備から貢献する姿を見せてほしい。
中島は前年度の成績から大きく出場試合数を減らした。88試合は3年目以降最小の数字。1月から怪我で思うような練習ができず、開幕には間に合ったものの打撃面でいい形が続かなかった模様。
遊撃守備に関しては、すでにGG賞級であり、一番安心して見ていられることに変わりはない。あとは打てるかどうかにかかっているのは間違いない。
一時期、カット打法で球界を沸かせたが、そこから引っ張る打撃も覚えようとしっかり振り切る姿勢を見せたりもしていた。
しかし、ここ数年打撃では結果は出ていない。無理にカット打法からの脱却を図らず、自分の納得のいく方法で調整してほしい。それがしっかり振り切る形であるならばそれでいいし、とにかく自分の納得するものを得てほしい。
中島の場合は打てればレギュラー、打てなければ平沼の出場数が増えるといったところか。
鶴岡はコーチも兼任しており、18試合の出場にとどまった。
打席ではさすがベテランという打撃も見せるなど、清水、宇佐見を差し置いてもう少し使ってほしいとさえ思わせてくれた。契約更改の場でも「やるからにはレギュラーを狙う」と意欲を見せる。
それでも、コーチとして素晴らしい捕手の人材を育てるほうに力を割いてほしい。
今年の捕手陣の守備のミスを多かったので、豊かな経験を武器に徹底的に鍛えてほしい。
本人も言うように「ボールを捕る、止めるという部分でレベルアップしないと、次の投手を引っ張るとかリードするという過程には進めない」
高いレベルでのレギュラー争いに期待したい。
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今回はここまでにします。
やはり、5位に沈んだということもありますがなかなか高評価を付けづらいですね。
来季は本当に期待しています。
それでは、また。
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P.S ドラフトキングという漫画面白いですね。ドラフト好きにはたまらないですよ。