契約更改で振り返る2020年通信簿 その4
皆さん、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
年末の30日に、自由契約になっていた村田投手との再契約が発表されました。
契約内容は、2400万円ダウンの1600万円。
想定以上の減額提示を受けて、自由契約になる選択をしたが、興味を示す球団が現れなかったため、日ハムと再契約をしたという流れでしょうか。
来年、36歳を向かえるベテランとはいえ、なかなか厳しい提示ですよね。
来季は、大幅アップになるような活躍をしてもらいたいですね。
今回も昨年に引き続き、通信簿を付けていきたいと思います。
それでは、どうぞ。
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若手二人組から。
望月は終盤に一軍でのマウンドを2度経験し、ルーキーイヤーを終えた。
大半を鎌ケ谷で過ごしていたが、地道に成績を残し(2軍で11試合46回防御率3.13)、終盤に一軍行きを勝ち取った格好。
1軍での初登板では、味方のエラーが絡み、0アウト2.3塁のピンチを迎えるも、冷静に無失点に抑えてみせた。
フェニックスリーグでも、投手陣を引っ張る成績を残し、チームを優勝へと導いた。
(20.2回 防御率0.87 15K)
来季は、直球の出力を上げて、一軍の打者を相手に投げることを想定していきたい。
やはり、今のままでは、直球のスピードが足らず、2軍では自慢の角度ある球で抑えられることができていたが、1軍ではそうはいかない。
角度と球威の両立に取り組んでいきたい。タイプ的には中継ぎかと思っていたが、フェニックスリーグでは先発で好成績。来季は適正についても見極めていきたい。
北浦は今年、2軍で最優秀防御率のタイトルに輝いた。
2軍で結果を残し、満を持しての一軍での登板だったはずだが、、
8月14日の今シーズン初登板では、1回持たず4失点でKO。初登板で緊張もあり、落ち着く暇もなく、連打連打で降板。エアポケットに入ったような感じだった。
11月にも2試合登板したが、いずれの登板でも失点。
2軍で最優秀防御率を取った選手がこんなもので終わるはずはない。
しかし、気になるのは2軍での三振数。62回で37奪三振。
北浦は入団会見で160キロを目指すといっており、2軍で152キロを計測するなどしていたはずだが、去年は、直球の威力もそこまでなく、三振を奪えなかった。
(1年目は2軍で、44回で40個の三振を奪っていた。)
北浦も望月同様、出力アップは必須なように感じる。しかし、北浦の場合はもともとスピードは出せていたので、出来ないはずはないが、、
コントロール重視にしてあえて、球速を落としているんですかね。
来季は、球速を重点的に見ていきたいと思います。
生田目は、80万円ダウン。
7月にリリーフで2試合、11月に初先発の計3試合の登板にとどまる。
11月の先発登板では西武打線を、5回3失点(自責2)とまずまず。
生田目は球を動かして、ゴロを打たせてアウトを重ねるタイプの投手なので、先発向きであると思う。
このような投手はコントロールが、より要求されるところ、生田目の場合、イースタンリーグで42回で四球が24個と多い。BB/9の数字を一年目より悪化させているだけに要改善といったところ。
先発争いに割って入っていくのはなかなかハードルが高そうだが、村田のようなロングリリーフも重宝される。始めはそのポジションを狙っていき、一軍での活躍の場を広げていきたいところ。
西村は、今季先発として期待され、6月の練習試合でも、先発調整をしていたが、怪我で離脱。もちろん、開幕にも間に合わず、復帰後一軍初登板は、7月末だった。
開幕前とは反し、中継ぎでの登板が続いていたが、10月は9試合で防御率1.29と存在感示していた。
防御率こそ、4.56と振るわなかったが、奪三振率は10.17でチームで堀に次ぐ高水準。
しかし、来年は兼ねてからの希望である先発を契約更改の場で直訴。来年は先発でいくことが決まった。
終盤に2度、先発登板を果たした試合を糧に頑張ってほしい。フェニックスリーグでも完投するなど、力を見せているだけに期待は高まる。
先発登板時でもイニング以上の奪三振を記録するなど、球威は落ちていないので、あとはスタミナをつけるだけ。
来季は期間を開けながらローテの谷間で先発登板を重ね、飛躍の足掛かりにしてほしい。個人的には、奪三振能力の高い中継ぎが不足しているだけに中継ぎとして期待していたが、、
井口は、例年通りの登板数を重ねることができたが、内容としてはイマイチ。
防御率を大きく悪化させ、昨年、一昨年の2.50から大きく下げた。
ホールドも今季は2つと稼げず。8月に失点がかさみ、勝ってる試合でなかなか登板できず。来季6年目であり、1軍での一定程度の成績を残してきた。
経験も積んできているだけに、次なる目標は勝ちパターン入り。
カットボールの割合が4.3%と少ないながら、空振り率は15.8%と全球種でトップ。
一方、被打率が.375と一番打たれている球種でもある。
しかし、左打者に有効なボールであるし、空振り率も高いため、もう少しうまく使えることができるような気がする。
勝ちパターン入りに向けて、カットボールの精度を上げ、左打者を封じ込めていきたい。
公文は、不甲斐ないシーズンに。
7月のオリックス戦で、連続無敗記録が途絶えるとともに、堰を切ったように勢いを一気に失う。
複数失点を記録する試合が目立ち、10月の楽天戦では、1/3回6失点で降板。
今年は、調整が難しかったと語り、今年について振り返ったが、来季、復活することができるか。
秋吉も不調であり、中継ぎ陣が打ち込まれるシーンも多く見られ、チームの成績にも直結しているため責任は感じているはず。
左の中継ぎは、宮西、堀、さらには今季、福田も出てきており、一気に埋もれてしまう可能性もあるため、簡単に明け渡してほしくはない。
右打者へのインコース直球を投げ切れていないシーンが目立ったように思えるので、原点回帰し、右打者へのインコース直球、左打者へは、アウトコーススライダーをしっかり投げ切ってほしい。
上原は、確実にレベルアップしたシーズン。
10キロほどの増量に成功し、直球のスピードは最速152キロを計測。
二軍では、2巡目に捕まる試合が多く、1軍での登板は遠いと感じていたが、9月に昇格すると、9回途中まで投げる試合を見せるなど、覚醒を予感させた。
しかし、本人も語るように、スタミナが続かなかったと10月は失速。
来季に向けての課題は、ローテで回り続けるスタミナと直球の出力の維持。
150キロを超える直球を投げる左腕は球界を見渡しても数少ない、先発に限るとなおさらである。
簡単に150キロを超えるガタイを持っているだけに上原に関しては、球速にこだわってほしいと思う。
大卒6年目、そろそろ結果が欲しい時期だ。
加藤は、微減の5400万円で契約更改。
昨年は26試合中、21試合で先発(ほぼショートスターター)だったが、今季はほぼ中継ぎで登板し、28試合中21試合で中継ぎだった。
加藤は、立ち上がりが得意で、2巡目に捕まるため、中継ぎの適性はあると思う。
中継ぎに専念した今季の成績も良かった。
勝っていても負けていても中盤をまとめ、先発が足りない時には、先発もできる、重宝される選手になりつつある。
先発としてのこだわりを見せるような発言を残すときもあったが、今年の契約更改では今季の起用法にある程度納得しているような発言。
気持ちの整理もできている今、成績も良かっただけに、来季も中継ぎメインで走り抜けてほしい。
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有原が抜ける、来季。若手先発候補の台頭は必須ですね。
通信簿企画も次でラスト。
それでは、また。
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P.S 西川の残留が決定的になりましたね。残るからには、気持ちを切り替えて、日本一に貢献してほしいです。