ドラフトへの道 2020 ~大学生候補編③~
皆さん、こんにちは。
無観客ではありますが台湾、韓国でプロ野球が開幕しました。
NPBも明日、11日の会議を経て、具体的に開幕日への日程が詰められていくようですが報道では、6月19日が有力視されているようです。
完全に収束はしていないので、不安ですが、さすがに野球が見たくなってきました。もう少しの辛抱です。
今回は、たびたび記事として書いているドラフト候補たちの紹介をしていきます。
いままで、過去の記事で8人の大学生ドラフト候補たちを紹介してきましたが、今回、新たに4人紹介し、12人ときりのいい数字にして社会人、高校生に移っていきたいと考えてます。正直、まだ紹介したい選手はいますが一区切りということで。
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「2016年、春の選抜優勝投手」として覚えている人も少なくないはず。圧倒的エースとして活躍していた智弁学園時代。そこから4年の月日が過ぎ、村上は今、東洋大学で更なる鍛錬を積んでいる。
大学1年時の春季リーグから先発を任され、新人王を受賞。最高のスタートを切る。
2年時は、その年のドラフトで注目されていた甲斐野、梅津、上茶谷がチームを牽引していた。そのため、登板機会も制限されたり、ワインドアップでの投球を試みるも自分に合わなかったりといろいろ重なり、不完全燃焼の年となる。
3年には、偉大な先輩が抜けたこともあり、チームを引っ張る自覚も芽生え、防御率0点台を連発するなど安定した成績を残し始める。
村上の特徴は何といっても制球力。制球が悪い日もフォームの微調整の仕方を知っており大崩れする日はない。高校での活躍でご存じの通り、スタミナも十分備えており、もっぱら先発向きの投手といえる。
⑩ 中川 颯 (桐光学園 → 立教大)
中川は、アンダースローを武器にするピッチャー。ソフトバンク・高橋礼の活躍や先発ローテ入りが噂され今年の飛躍がささやかれている西武・與座など、アンダースローに注目が集まりだしている今、押さえておきたい投手それが立教大・中川だ。
渡辺俊介をお手本に中学からアンダースローに変更。高校、大学と順調にステップアップしているように見えたが大学1年秋から2年秋までの3シーズンは主に救援で防御率4点台と振るわなかった。
そんな折、監督からメタ認知という言葉を学び、自分を客観視することで飛躍につなげた。カーブやチェンジアップなど緩い変化球を練習することで、先発も視野に入れているという。不調を乗り越え、中川は立教大をリーグ優勝に導く。
⑪ 森 博人 (豊川 → 日体大)
一昨年は、松本、東妻。去年は、吉田。最近、プロ注目選手を輩出している日体大だが、今年は森だ。森はサイド気味のスリークォーターから最速155キロを投げ込む剛腕。いずれは、160キロを投げたいと意気込む。
プロ経験のある辻孟彦コーチからプロに行くなら直球を磨いたほうがいいと言われた。その言葉を信じ、投球動作を解析するなど理論的にフォームを模索。その成果もあり、球速は上がり続け、昨秋に155キロに到達。
今春からは先発を務めるということもあり変化球を鍛えるのも一手。しかし、森は自分の良さを消したくないと直球にこだわる。「理想は、打たせて取って完投、完封するよりも7回二桁奪三振です。」と。
前に、同じ慶應大の木澤投手を紹介した。右のエースが、カットボールの魔術師・木澤なら左のエースは驚異のスライダー・佐藤である。驚きの変化量で六大学リーグ通算47イニングで74奪三振、奪三振率14.17を誇る。
もともと投げていたスライダーはカーブの軌道に近く120キロ前後で制球にも課題があった。そこで、握りを変え、スピン利かすことで空振りが取れるようになった。
しかし、その後、左肘を痛め、作り上げたフォームももとに戻ってしまう。
そこから、「怪我はすべてを台無しにする。」と考え、一番の目標は怪我をしない体づくりになった。フォームの感覚は戻ったが、この感覚を完全なものにし、怪我をせずに突き進むと1年秋の驚異的なスライダーは甦るに違いない。
以上です。
皆さんのお眼鏡にかなう選手はいたでしょうか。自分のお気に入りの選手を見つけるのもドラフトの一つの楽しみですよね。
まだまだドラフトまで時間はあるのでぜひ、動画なども見つつ、未来のNPBを担う選手を一緒に発掘しましょう。
それでは、また。
P.S そういえば、今年から現役ドラフト開始かみたいな議論ありましたよね。コロナにすべて持ってかれてもう、話題にも挙がりませんが(笑)